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超電磁ロボ コン・バトラーV(アニメ)


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読み仮名: ちょうでんじろぼこんばとらーぶい / 英語タイトル: COMBATTLER V ( CHODENJI ROBOT COMBATTLER V )
注意: これはアニメ版。その他メディアのページ
漫画:超電磁ロボ コン・バトラーV

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2007/08/16 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by えぼだいのひらき 評価履歴[良い:125(73%) 普通:36(21%) 悪い:11(6%)] / プロバイダー: 1434 ホスト:1325 ブラウザー: 8643
長浜3部作の第1作目の作品です。
それ迄のロボット作品とは少々趣が違い、敵方の人物の心理描写をも丁寧に描いているのが特徴で、当時は本作と後出の「超電磁マシーンボルテスV」と「闘将ダイモス」の3作は、「ロマンロボアニメ」と云う言い方がされていました。3作のテーマはそれぞれ違っており、本作は友情をベースにした主人公達の成長を描いた作品でした。
ですので、後の2作よりも主人公達は少々幼く描かれてはいましたが、5人それぞれのキャラクターがきちんと立っていて、とても魅力的な作品であったと思います。

当時、前作の「勇者ライディーン」の続編案を押す長浜監督と全くの新作の案の企画が同時に進行し、ぎりぎりの時点で新作の方の企画が採用され、本作は誕生する事になりました。氏がご自分が監督をされたロボット作品の中で「1番スタート時に苦労した作品」と本作の事を語っていらした所以は、この時間のなさにあったのだそうです。
ですが、そんな切羽詰った状態でスタートしたとは思えない程、しっかりとした組み立てがされた作品であり、特に(勿論無理な部分はありますが)理に適った合体をすると云う点においてはパイオニア的存在であり、大いに評価されても良いと思います。それでいながら、合体変形とはいわゆる「蝶番(ちょうつがい)」や「伸び縮み=スライド」を用いる事になりますから、厳密に言えばその部分は「衝撃に弱くなる」ハズなのですけれど、パワーが数段アップするとか、操縦席によっては怖ろしい程のGや衝撃を受ける部分に載っているパイロットが女性(ましてや心臓病を患っている)と子供であっても平気、と、いい意味で調子のいい便利な設定も数多くあった様に思います。
ベタな突っ込みとしては、「磁力に引き付けられた空き缶とかが合体部分にくっついたらどうするんだろう・・・」なんて思いました。

又、本作は結構きついスケジュールで制作されてはいましたが、長浜監督は必ず収録時に次週の台本をスタッフの方々に手渡せる様になさっていらしたのだそうで、制作が追いつかなくなった場合には、最近の作品でよく目にする「総集編」の様な形は取らず、人気のあったシナリオの回を再放送する形を取っていました。
ボルテスVの場合は、後の話の伏線を確認するのに合ったお話を再放送していましたが、本作は4話の再放送の内、人気のあった前半の「ガルーダ」にまつわる話を後半の「ジャネラ」の時に3話も流したので、それは流石にちょっと違和感がありました。
結果としては褒められた事ではありませんが、いい加減な出来の作品を視聴者の前に晒す事は決してなかった氏の制作姿勢と見るべきで、現在しばしば見られる「海外へ丸投げのやっつけ仕事」が半ば当たり前の様になってしまっている現在の厳しいアニメーション製作現場から見れば、羨ましく見習いたい姿勢であるだろうなと思います。
それでも、放送開始から数話はOPに効果音が入っていないまま、放送が開始されています。ですが、間に合わないが為に、第1話の場面を切り張りして配置したり、止め絵の多用等の暫定的な対処箇所は見られませんでした(効果としての止め絵はありました)ので、それは特に気になる部分ではない様に思います。
そして、そんな事は小さな事だと思わせる程の魅力と勢いを持った素敵な作品でした。

この頃の作品は、全体としては大きな1つのテーマがありながらも、基本としては1話完結連載のスタイルを取っている作品が殆どで、本作もその特徴を存分に生かしたお話作りがされていました。正味25分間の1話1話の内容がとても濃く、それでいながら見逃しても全体の流れが解らなくなると云う事はありませんでしたから、子供向け作品としても優れていたと思いますし、年齢の高い視聴者の目にも充分応える事の出来るレベルであったと思います。
又、私としては「奴隷(←今は言葉の規制が厳しくなって地上波での放送は無理な様ですね)獣」であるが故の苦しみや哀しみをメカでありながら持っていた点がとても好きでした。特に動物をアレンジした様なデザインの奴隷獣の場合は見た目にもしなやかさを持ち合わせていましたから、子供を傷付けられて怒りに吠える「キール」等は、心を持っていた事で哀れさを際立たせた様に感じたものです。
敵のやり口は結構みみっちかったり、卑怯そのものだったりする事も多かったですが、難解な描写ではなかった事は、善悪がはっきりと分かれていて解り易かった様に思います。それでいながら視点を変えてみると、「善も又悪なり・・」の描き方は新しいものであり、その後の作品にも多大なる影響を及ぼした功績は、誰もが知る所であり、大いに評価されるべきだと思います。

5人のパイロット達は、日本全国から集められたのですが、苗字に中心になる葵(←江戸をイメージ?)と東西南北を配した事で、コンバインして戦うと云うイメージにピッタリあったモノになっていました。
しかし、十三のいんちきな大阪弁には流石に閉口・・・だって、イントネーションはモロ標準語なんですもの(笑)。
ちずるはイヤミのないおきゃんな感じの女の子でしたが、それでいて育ちの良さがありました。女性の搭乗するマシンがサポートメカではなく、共に戦う戦士としての位置づけも目新しいものでしたから、時折見せる芯の強さと相まって非常に好印象でした。
主役の豹馬を演じた三ツ矢さんは本作がデビュー作だったそうですね。ちょっと棒読みのひねりが少ない一本調子の演技(特に笑い声)は、ベテランの声優さんの中で初めはかなり浮いている感じがありましたが、否応なしに巻き込まれた戦闘に戸惑いながらも、次第に人間として成長して行った豹馬とダブり、その上達振りも楽しみの1つであったと思います。
所で、豹馬がノーヘルでオートバイに乗っているのは、やっぱり時代を感じますね。当時は車のシートベルトでさえ、義務はありませんでしたから・・・未来の物語であるのに、そう云う所には妙に古さを感じたりします。

そして何より、幼い子達が本当に子供子供していて、可愛らしかった事がとても良かったと思います。
アニメ作品の場合は、幼い子でも比較的しっかりした子が多く、声優さんも大人の女性が担当なさる為、ともすれば「可愛げのない子」になりがちです。
しかし、金太と知恵の可愛かった事っ!!小ズルイ顔でちゃっかりとした性格の持ち主である彼等の前では、天才小学生の小介も只の小学生になってしまい、設定書に「子供らしさを持った云々」と書かれてあっても少しもそうは見えないキャラクターが多い中、この3人の絡みは本当に楽しかったです。
十三とかは、見た目も思考も30歳でも通る程って感じでしたから、余計に際立って感じたのかも知れません。出番は決して多くありませんでしたけれど、特に「知恵」役のつかせのりこさんの演技は、素晴らしかったと思います。
監督さんを初めとするスタッフの方々が人気が出るであろうと想定していたキャラクター(しいて挙げるなら、豹馬とガルーダ)に殆ど興味を持てなかったにも係らず、本作の事が大好きだったのは、ひとえに彼等3人の魅力がとても大きなものであったからでした。私個人は「安彦良和さん」の絵がどちらかと言えば苦手なのですけれど、幼い子のキャラクターの絵だけは、とても魅力があると思います。
余談ですが、「無敵超人ザンボット3」のきいろや「機動戦士ガンダム」のキッカは声優さんにも恵まれましたが、本当に可愛らしく描かれていますよね。
彼等のお陰で主人公達の思いも寄らない一面が引き出される事もありましたので、もし本作をご覧になる機会に恵まれましたなら、是非その辺りにも注目してご覧になって下さい。スパロボでしか本作をご存じない方でも、ご覧になって戴ければ、本作は「使い勝手の悪い多くの武器を持った只の力任せの単純なロボット」のお話ではなく、優れた作品であった事がきっとお解かり戴ける事と思います。

と、同時に、パイオニア的存在であると云う事は、アイデアを産み出すと云う点では確かに大変ですし、その功績は認められて当然ですが、今の様にアイデアが出尽くしてしまった状態と違って、ちょっと似か寄ったものであるとすぐにパクリだの○○を冒涜しているとか言われなくても済むと云う点では発表された時期としては、恵まれていたのかなぁとも思ったりもします。
大好きな作品なのですが、ボルテスVやダイモスに比べ、後半の盛り上がりに魅せる部分が少なかったのが何とも残念で、まるで最終回が第26話だったかの様な所が、本作を「最高」と出来ない理由でもあります

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