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影武者徳川家康(小説)


評価: 好評(日付順) [他形式: RSS/携帯版/English]
読み仮名: かげむしやとくがわいえやす / 英語タイトル: Leader Behind The Scenes Ieyasu Tokugawa
注意: これは小説版。その他メディアのページ
漫画:影武者徳川家康 / ドラマ:影武者徳川家康
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無題懇談室日記
2007/09/29
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2006/11/12 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by シュワルツェネッガー 評価履歴[良い:97(62%) 普通:12(8%) 悪い:47(30%)] / プロバイダー: 5782 ホスト:5880 ブラウザー: 4184
僕ははじめに漫画のほうを見ました。
まだ小学生だったのかな?とにかく小さな頃に読んだのですが、もともと歴史が好きだったので、難しい内容とはいわれていたけど、自分なりに解釈しながら読んでいたのを覚えています。

んで、二年ほど前に全巻そろった漫画版と、ついでに小説三巻も購入し、活字版もいってみようと思ったわけですな。

感想は、「すさまじい暗闘だな」ってとこです。
秀忠の繰り出す謀略の数々を、次郎三郎がことごとく看破し、その上をいく策で秀忠を翻弄する。合戦のような派手な描写はなく、序盤の関ヶ原でさえあっという間に終わってしまい、そこが物足りないといえばそのまんまなんですが、読み進めていくうちに、関ヶ原はたんなる家康交替の儀式であって、メインではないのかと。これ以降はじまる謀略戦が心臓だったのですね。

それにしても際立ったのが、甲斐の六郎の存在。漫画の続編があんな感じだったので、てっきり島左近が次郎三郎の軍師となって活躍すると思いきや、六郎の奮戦・知略には驚きました。
主役は六郎なのかと思ったほどです。あるいは主役か?
2006/06/03 良いと思う立場からのコメント [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 宇宙刑事ジャンギャバン 評価履歴[良い:823(33%) 普通:1031(42%) 悪い:606(25%)] / プロバイダー: 33223 ホスト:33285 ブラウザー: 6287
二郎三郎と本多正信との訣別の場面も少々切ないですな。二郎三郎は正信に友情を感じていましたが、あくまで正信は徳川家安泰のため二郎三郎を利用していただけでした。
理屈では二郎三郎も其の事を弁えていたのでしょうが、やはりどこかで情を正信に期待していたような感じでしたね。
しかし、漂白の民が安心して暮らせる理想の国づくりは結局夢のままで終わる・・・歴史は変えられませんから、哀しいです。何度読み返しても。
2006/05/18 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 634 評価履歴[良い:1426(50%) 普通:558(20%) 悪い:871(31%)] / プロバイダー: 20475 ホスト:20568 ブラウザー: 5234
家康本人の貢献度や、歴史に与えた影響を考慮すると本作の大胆なアレンジも止む無しかも知れない。
一応、他の英傑である信長、秀吉と比べても、家康は不人気だし、判官贔屓の日本人からしてみれば、豊臣を滅ぼし、織田の力も搾り取ってしまった家康が悪人に見えてしまうからだろう。

本作はそんな家康という人物像を、変わった視点から捉えてみた作品であり、一般には、家康よりは温厚で、融通性が利いたと言われる秀忠(この秀忠の穏和さときちんとしたシステムを、家康に心酔する息子の家光が廃し、大名への締め付けと幕府財政の圧迫にキリシタン弾圧による島原一揆が起こる原因を創ってしまった。)を、それとは対照的な小心者の陰謀術作に長けた小悪党的に描くという点でも、大胆な解釈とアレンジを効かせていると言えば言える。

家康が非情な男だが、身内には甘いという視点をこの作品では取り払っていたし、それを本作ならではの解釈とデザインにより、正史に近い形にしている点での研究度は荒唐無稽に力を入れた「花の慶次」のそれよりも良かったといえるかも知れないし、そうしなければならなかったとも思える。それだけ、本作は歴史人物への視点と研究がされていたといって良い。

こうしたことで、家康という人物はもしかしたら二郎三郎のような人物から絶えず、補佐を受けていたのかも知れないし、「三国志」の諸葛孔明のような人物としての二郎三郎を常に手元へ置いていたというイメージも強くなる。

信長に比べてアイデアや創造性が乏しく、秀吉のような器用でもない人物だった家康は、信長と秀吉の良い部分を組み入れ、そして反面教師にした人物というイメージもあるのだけど、あの明智光秀を手本にしていたという点があり、本作の二郎三郎の活躍と、その後の政治姿勢という点では明智光秀から学んだ事が多く、それを参考にせよと家臣達に言っていた辺り、こうみて解釈するも歴史の醍醐味という部分を想起させているのかも知れないし、だからこそ本作を印象深くしてくれている。

家康という人物を単に美化しているだけではなく、歴史の可能性という面でも本作は考えさせられるし、歴史の面白味と、その真相への想像力や解釈の幅を拡げるのに貢献してくれたともいえるだろう。

歴史に「もし」は禁句なのだけど、「もし」は付きものとして、いつでも後世の人間である我々に命題を突きつけてくるのも事実なのだし、そういった作品という具合で見るのが本作の楽しみ方である。
2006/04/04 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by ボラーレ・ヴィーア 評価履歴[良い:32(70%) 普通:1(2%) 悪い:13(28%)] / プロバイダー: 31984 ホスト:31987 ブラウザー: 4317
いきなり徳川家康は影武者は関ヶ原で死んでいたという、ぶっとんだスケールに度肝を抜かれました。吉原御免状や、かくれさと苦界行でも史実上死んでいる人物を動かしていたという内容があったが、なんかそれとはまた違った感じがした。吉原やかくれさとでは死んでいるが、生きている人間を描いたのに対しこの作品では生きているが、死んでいる人物を描いていた気がする。
吉原とか、他作品と較べて、殺陣の描写はほとんどないけどその分頭を使ったこずるい暗闘は痛快でしたよ。
2005/09/01 良いと思う立場からのコメント [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 神 賢一 評価履歴[良い:49(83%) 普通:5(8%) 悪い:5(8%)] / プロバイダー: 7706 ホスト:7387 ブラウザー: 5234
> 宇宙刑事ジャンギャバンさん
> 影武者の本名は世良田次郎三郎ですよ。茶屋四郎次郎は家康に仕えた商人です。
あぁ、すっかり恥ずかしい間違いをしてました。。。orz
そしてもう一点致命的な間違いを。世界観を共有しているのは『一夢庵風流記』ではなく、『吉原御免状』ですね。。。恥ずかしい間違いを連発してしまってました。
久しく読んでなかったもので。反省。
#敢えて元文は修正せず。うむ。
2005/08/15 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by Yam. 評価履歴[良い:258(70%) 普通:72(20%) 悪い:36(10%)] / プロバイダー: 31239 ホスト:31238 ブラウザー: 6305
楽しい話だった。まあ家康影武者説自体はオリジナルではなくいくつか先例があるけれど。亡くなられたのが本当に惜しい作家の一人。意外な人物が能力者と描かれているってのはなかなか楽しい。ま、有名人が有利な点はどうしようもないのだろうけれど。
2005/08/14 良いと思う立場からのコメント [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 宇宙刑事ジャンギャバン 評価履歴[良い:823(33%) 普通:1031(42%) 悪い:606(25%)] / プロバイダー: 25233 ホスト:25110 ブラウザー: 4925
影武者の本名は世良田次郎三郎ですよ。茶屋四郎次郎は家康に仕えた商人です。一応、架空のお話ですが
三大将軍家光が父である秀忠を無視して「祖父」家康を崇拝していた事、関が原における家康の奇妙な行動、
晩年生まれた我が子への溺愛、関が原に遅参した秀忠への寛容な措置などを論拠に挙げて家康影武者説を
唱えた隆氏の論は実に面白いと思いました。

しかし、史実は曲げられないので結局は次郎三郎の敗北で終わるのが悲しいですね。
2005/08/14 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 神 賢一 評価履歴[良い:49(83%) 普通:5(8%) 悪い:5(8%)] / プロバイダー: 9396 ホスト:9580 ブラウザー: 4925
隆慶一郎作品の中では代表的な作品であり、時代活劇の娯楽作品としては、かなり高い完成度と整合性を持っている。
作品のベースとしては『一夢庵風流記』と同じく、関が原で家康が死亡してその「影武者」として茶屋四郎三郎がその代わりとなる、という背景を持つが、それに対する本編と言える作品である。
他の作品とバックストーリーを共有していることもあり、充分に練り込まれたストーリーで構成されており、その上で家康が関が原で討たれているという「架空」と、晩年の家康の嫡子たちの優遇と言う「事実」を重ね合わせることにより、物語を劇的なものとしている。
歴史小説ではないが時代小説が好きな方にはぜひ薦めたい作品である。
2005/06/25 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 羽幌炭鉱 評価履歴[良い:770(45%) 普通:468(27%) 悪い:475(28%)] / プロバイダー: 23100 ホスト:23004 ブラウザー: 4487
小説としてはかなり完成度が高い。漫画になっても面白かったし。

しかし隆慶一郎は作品の影響もあるのだろうがかなり秀忠のことを
悪役として便利に使っている。秀忠自身は面白くないかもしれない
が、作品においてはかなり貢献している。まあ、柳生が権力志向だ
ったりするのはデフォだが。

そういえば隆慶一郎作品でも【かぶいて候】では秀忠が一般的に言
われている人格のキャラとして描かれているらしいが、どうなのだ
ろうか?

まあ、某マガジン3バカの漫画の秀忠よりはどちら側もありえなく
もないのだが(比較自体が失礼だが)。
2005/04/07 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 宇宙刑事ジャンギャバン 評価履歴[良い:823(33%) 普通:1031(42%) 悪い:606(25%)] / プロバイダー: 33223 ホスト:33255 ブラウザー: 5978
数年前に、高橋英樹氏主演でドラマ化されてますね。まあ、十話に満たない放映回数で、かなり
駆け足で話が進んでいたのは否めませんが・・・。

徳川家康は、実は関ヶ原で死亡しており、その後の歴史を動かしたのは影武者であると言う大胆な設定の
物語でしたが、戦闘開始直前の家康の不審な行動(馬をぶつけてきた兵に斬りつける)や、遅参した嫡子
秀忠の罪を不問にした事、関ヶ原以降に生まれた子供を溺愛した事等を例に挙げ、もっともらしく影武者説の
根拠としたところが、物語に説得力を与えておりました。

秀忠の小心さや、宗矩の権力への執着がねちこく描かれてましたね。この描写が、小山ゆうの漫画
「あずみ」にかなり影響を与えていると思います。


しかし、史実は曲げられませんから、どうしても主人公世良田次郎三郎と徳川秀忠の暗闘は、秀忠の
最終的な勝利で終わらせざるを得なかったのがさびしいです。
2004/08/29 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 評価履歴[良い:121(72%) 普通:14(8%) 悪い:34(20%)] / プロバイダー: 45790 ホスト:45556 ブラウザー: 5978
主役級贔屓が過ぎる、ということを差し引いても最高の娯楽小説。

あの「慶次」の作者が政治の水面下での謀略モノ?とんでもない作品になってそうだな……思っていたら。

確かにとんでもない。大胆に、そして滅茶苦茶に。秀忠の思惑・謀略を防ぎ続けるニセ家康。
それを裏で支える隆慶テイスト大爆発な左近、六郎、風魔達。
夢を失っても命を失っても、自分の生き方を貫く二郎三郎。

ただ少し気になったのが、一番最初に現れて一番最後まで出ずっぱり、実は一番出番が多い甲斐の六郎。
二郎三郎に負けないほどの波瀾万丈人生、実はこいつが本当の主役なのか?と思わせる程に贔屓のし倒し。
最後に二郎三郎は左近でも小太郎でも本多正信でもお梶の方ですらなく、彼だけに鍵の使用権を認めている。
何故か?やっぱりただの作者の贔屓か?
[獲得推薦数:1] 2004/04/15 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by すととん帝王 評価履歴[良い:12(67%) 普通:1(6%) 悪い:5(28%)] / プロバイダー: 38156 ホスト:38082 ブラウザー: 4483
隆慶一郎大河時代小説の集大成と言えるでしょう。
徳川秀忠という人間の中に潜む残虐性、冷酷な一面に注目し、得意な柳生では無く、敢えて彼を諸悪の権化に押し上げて、世間の秀忠に対するイメージへのアンチテーゼにする事により、『史実が真実では無い!』という事を教えているのかも知れません。事実、これを読んだ後私の秀忠に対する考えは百八十度変わりました。まあ、これは隆慶一郎が『猫被りをして、良い人間だと見せる者』が嫌いだというのもあるのでしょうがね。(『こうした容姿端麗で、殿様の寵愛を浴びている様な人間は大抵冷酷無残、爬虫類の如き血の冷たさを持っているものだ』という趣旨の言葉を彼は色々な作品で多用している。『外面の良い人間』を信用していないらしい。それは彼のシナリオライターとしての半生が影響しているのだろうと思う)
彼の作品に流れている『社会的弱者の闘争』『敗北者達の闘争』という観念が、最も脈々と流れています。主人公世良田二郎三郎は、結局時代の流れには逆らえないで敗れます。秀忠を殺せば巻き返せるが、それだけは『道々の者』のプライドが絶対に認めない。自分の都合を押し通そうと思えば、いつでも秀忠を殺してそういう風に仕向ける事は可能でしたが、それをしなかった。自分の生き様である『反権力』の立場を貫き通した。例え自分の夢が雲散霧消しても。例え、自分が殺されるとしても。目的を達成する為に自分の信条を崩さなかった彼の態度は立派であると同時に、無常観が漂って来ます。そうした深さが、単純な時代小説とは違います。無論、十五年の権力闘争という肉付けもありますが、そういう『無常観』が、この作品の最大のテーマなのかも知れません。ゆえに、この小説の定義を考えるならば、『大河時代小説』とするのが適切でしょう。
下手な流行作家の小説よりも何十倍も面白い小説。それが、この『影武者徳川家康』という小説だと思います。
2004/04/15 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by 宝家義頼 プロバイダー: 5504 ホスト:5350 ブラウザー: 3646
著者は、徳川秀忠を権謀術数に長けた狡猾な人物として描いていますが、
実際の徳川秀忠という人は、それ程利口で知恵が回る人物だったとは思えません。
小説は、結構面白く書かれていますが。
2004/04/13 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/これだけ表示or共感/納得コメント投稿/]
by もろっち 評価履歴[良い:1361(72%) 普通:244(13%) 悪い:274(15%)] / プロバイダー: 7812 ホスト:7792 ブラウザー: 3875
この作品は「花の慶次」と同じで 原哲夫氏によって漫画化されていますね
漫画版は人気がなかったのか話の途中で一度、打ち切りの様な形で中断してしまい
後に「左近-SAKON-」として また復活しました。

影武者徳川家康もエンターテイメント小説(フィクション)として書かれていますので
かなりの演出がされていますが
話の核となる「関が原以降、徳川家康は影武者だった」という設定が興味深く
歴史物の小説としても大変面白い作品です。
隆慶一郎氏の文章は意外とやわらかく、分かり易い文体なので
この作品も とても読みやすい小説でした。
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漫画:影武者徳川家康 / ドラマ:影武者徳川家康

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