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読み仮名: きどうせんしがんだむせんこうのはさうぇい / 英語タイトル: Mobile suit gundam senkou no Hasaway
2005/02/15 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by ノックスのソムリエ 評価履歴[良い:175(71%) 普通:40(16%) 悪い:32(13%)] / プロバイダー: 4230 ホスト:4066 ブラウザー: 4184
小説版ガンダムシリーズの中では映像版では行われていないオリジナルの物語が展開。
表現、その結末に至るまで富野節全開。残酷なことも、いわゆる「大人の事情」も映像作品でやれないことをこの作品で存分にやっている感があります。
登場するMSについては敵味方ともにエース機が一機ずつとバランスよく配置されている印象を受けました。小型砲撃端末ファンネルからサイコミュを使用した誘導ミサイルファンネルミサイルへ・・・。逆襲のシャア時代まで培われてきたサイコミュ関連の技術に退化の兆しが・・・。しかしその一方で飛行する小型MSのさきがけともいえるミノフスキークラフトの装備。ファーストに始まる旧宇宙世紀シリーズからF91以降の新宇宙世紀シリーズのミッシングリンクともいえる要素満載。旧シリーズから新シリーズへの移行作品として考えるとふさわしい設定だと思います。
ハサウェイ・ノアことマフティー・ナビーユ・エリンは・・・彼もまたガンダムのパイロットたちのジンクスから逃れられなかったようです。反骨精神を持っていても個人としては不幸になっていく・・・。宇宙世紀最後の反逆の主人公。映像作品ではできない結末がここに。映画と小説版の世界観の違いはありますが、歴代のニュータイプたちと同じく、悲恋を演じ、そしてうなされる・・・。因果なものです。劇場版の逆襲のシャアと違って、小説版の逆襲のシャアにおいてクェスを殺してしまったのは他でもないハサウェイ自身。それだけに悪夢にも重みがのしかかってきます。まさにララァ・スンの夢にうなされるアムロ・レイのように。
ギギ・アンダルシアもまたこの作品を語る上では欠かせない人物の一人。この人がニュータイプかどうかは定かではありませんが、的を射る発言といい、純粋さといい、ララァ・スンに通じるものが・・・。救いがあるとすれば彼女がそれほど不幸にならなかったことくらいかもしれません。
旧シリーズ皆勤賞の男ブライト・ノア最後の登場作でもありますが、残った彼ら一族に止めをさすことで旧シリーズを締めくくったとも取れます。新シリーズのある意味最大の被害者?彼らがその後どうなったか、具体的に劇中に出てこないだけでもまだ慈悲深い描写かもしれません。人並みの幸せもまたここに潰える・・・。
旧ガンダムシリーズの締めくくり、反骨のシナリオ、小説ならではの自由な描写、もの悲しくも非常に余韻残るバッドエンドなどを加味して評価は「とても良い」にいたします。 SDガンダムGジェネレーションFで有名になり、この小説もまた再び注目される・・・ガンダムブームも因果なものかもしれません。
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