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英語タイトル: Chrono Cross
2008/06/16 良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by pom 評価履歴[良い:42(40%) 普通:20(19%) 悪い:43(41%)] / プロバイダー: 14177 ホスト:14340 ブラウザー: 8090
【総プレイ時間】
40時間程度
いまさらクロノトリガーを評価したところで仕方がない(名作であるのはとうに知れているしここでも評価が高い)
と思ったのでこっちを評価使用と思います。
[ストーリー・シナリオ(前作から引き継がれる点含)]
難解難解という言葉を良く聞きますが、そこまで難解であるとは個人的には思っていません。
シナリオライターの加藤氏自身あいまいにしているところが多いような気がしますので、大筋がつかめていれば、
難解だといわれている部分も大きく意図が見えてきます。まあ逆にそのせいで加藤氏の説明の不十分さが矛盾などをつくりだしてしまっているのですが・・・。
まず、大筋はこの世のすべての人間は一人ひとりが大切な存在であり、また、互いに共存し合っていくことでこの世界は流れていく。
こういったことが本作品の大きなテーマですね。
時空ファンタジーそのものに重きを置いていた前作とはすでにテーマの重みが違うのです。ここでもうすでに前作とは別物としてみたほうが良いのでは?
と思うのですが・・・。
パラレルワールドがシナリオの主軸となっており、そのキーパーソンが主人公です。
シナリオ自体は壮大な構成で、伏線が次々出てきます。このへんの盛り上げ具合はすばらしい。
しかし、よく言われているように、最後の最後でネタバレ説明をするのが、今までほとんどクロスには関連してこなかった前作の主人公クロノ。
無口キャラとして通してほしかったのがまずひとつ。それから、彼の言ってる内容だが、あまりにも唐突で徐々にわかっていく楽しみは消されてしまう。
とくに、「そう、ワヅキは君の父親だったんだ」というセリフ。
「そう」って・・・普通にゲーム進めてココまで考えが及ぶ人が何人いるのだろうか・・・。
それをあっさりと文章だけで流してしまうのは明らかに良くない。
それから、龍VSフェイトという図式について。
古代文明を二分していた人間と恐竜族の図式。前作で言うと、エイラの時代に終わったはずの戦いが、
時空を飛び越えて、それぞれ更なる発展を遂げて再び激突しているのである。
結局フェイトは、人間を守るための最善策をとっていたのだということだが、それを邪魔されてしまったのが本作主人公。
一人を犠牲にしてでも多くを守るという姿勢はコンピュータの中枢ブレインらしくて良いし、まったく善意を見せなかったのが逆に今で言う
「ツン○レ」のようで面白みがあったのだが、、、よくよく考えてみれば、恐竜族とフェイト側のいがみあいというのははた迷惑な話。
クロノポリスが過去にやってきたことに気づき、自身が滅ぼされることを恐れたラヴォスによって、
恐竜人が繁栄した世界(クロノがかかわらずに人間が滅びてしまったパラレル)から似て非なるディノポリスを呼び出して、これに対抗させたとのこと。
違う時間軸で時を同じくして成熟していたのがディノポリスだという・・・。
両者の存在する時間軸ではフェイトはディノポリスに勝利し、凍てついた炎の力で、ディノポリス・龍神を封印した。これに復讐心をもった恐竜族によって後に世界への仕返しが始まるわけだが、
すでにここでいったい何度歴史がうつりかわっているのかと・・・。
この設定は非常にユニークでパラレルワールドの要素を上手く使い一見凄まじく複雑な構成をしているように見えます。
もちろん、複雑です。しかし、逆にそのせいで、時間干渉のいたちごっこの開始を示唆しています。
そもそもディノポリスの存在は恐竜族が繁栄した時間軸上に発生したもの。
この本作の時間軸では両者が戦ってクロノポリスが勝利したものとして流れている時間軸とのことですが、
たとえば別の時間軸ではこの逆の結果が起こっていて、そちらの世界では恐竜族が世界を統制しているのかもしれないし、
そもそもラヴォスは様々な時間軸において、世界には存在しているはず。人間側に脅威を感じて、ディノポリスを呼び寄せたというのは果たして今作で語られている時間軸だけなのか!?そもそも呼び寄せる・・・。
そんなことができるなら、意図的にタイムクラッシュなるものを起こさせてクロノポリスを違う時間軸へ移してしまうことでさえ可能ではないのかとも思える。
それに、ディノポリスがラヴォスにとって敵になるかなるまいかはまったくわからない話。何のために両者を激突させたのか・・・。そもそも両者を再度激突させ、それによって星に残る種族の選定を意図的に行っているということだとしたらどうか・・・。
ラヴォスはこの星の本当の絶対悪なのだろうか・・・?
いや、前作からラヴォスは自分の成長のためだけに星を食らっているとのことだから、両者を激突させて早々と滅んでもらおうというのが正しい解釈か・・・?
まだこの時代のラヴォスは強くなかったんでしょうか・・・。
いろいろ考察していますが、結局言いたいのは、恐竜VSフェイトという図式にするには説明不足であるということ。
たまたま本作ではそういう図式が起こっている時間軸を題材にしているんだ!
と主張してしまえばそれまでなんですけどね・・・。
面白い要素ではありますが・・・。
今作の設定は確かに複雑でこの作品の妙であるし、唯一無二のオリジナリティを作り出している要素なのですが、説明されていない部分の推測範囲が恐ろしく広いため、
これが賛否が分かれるひとつの原因とも思えます。
[OP/ED]
この二つの演出は素晴らしいです。いまだかつてこの作品ほどこの二つの要素に鳥肌を感じた作品はないほどです。BGMの完成度も異常。
OPを見るためだけにディスク1を入れていたという人もいるのでは?
[システム]
システムは個人的に面白いと思います。工夫できるし、戦略性もある。
[絵・背景]
ここも賛否のわかれるところでしょう。鳥山氏が完全に外れています。
そのため、中身自体続編ということを感じにくい内容なのに、見た目まで・・・。これは自分も否定派です。
また、背景というか世界観ですが、世界全体が見れず、エルニドだけなので、妙に違和感があります。
前作であちこち旅をした場所は話にしか出てこない・・・。また、全然風景も違っていて、ファンタジー色が薄れてしまったというか、一応現代のはずなのに、やたら中世ぽかったり・・・。
このへんは良い評価を与えられません。
ただ、グラフィックレベルはFF8と同等かそれ以上。
[総合評価]
キャラクター性については、考察する余地がほとんどありません。
キャラが多いだけで、これも言われているように、本当にキャラの無駄遣い。
エピソードもくそもないです。
ただし、ツクヨミだけは別です。対立する側に位置しながら、一人中立の姿勢をもっていたキャラクター。
フェイトも彼女だけには可能性を見ていた様子。
ツクヨミというキャラクターだけはすごく良くできており、好感が持てました。
総じて評価しますが、この類の作品で大きな評価を得るのはなかなか厳しいでしょう。
難解というよりも。複雑に構成されているので、加藤氏のシナリオが気に入るか気に入らないかでその評価は大きく変わってしまうからです。とはいえ、
話題を呼ぶ作品であったことは間違いないし、駄作というほどレベルの低い話を扱った作品ではありません。それゆえ、良いとしておきます。
評価とはとある基準水準からの評価だと考えています。テーマ性や、チャレンジ性といったところがその部分を大きく越えています。
この作品が面白くない作品、矛盾した作品。という評価はわかりますが、中身がまったくない作品という評価だけは間違っています。
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