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タクティクス・オウガ


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英語タイトル: Ogre Battle Saga Episode Seven 'Let Us Cling Together'

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2006/12/11 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by とことんとんこつ 評価履歴[良い:47(46%) 普通:15(15%) 悪い:40(39%)] / プロバイダー: 12661 ホスト:12705 ブラウザー: 2989(携帯)
シミレーションRPGの代名詞、ゲーム通の人であれば『ベストシミレーションRPG』を選ばせたときすぐさま名前が上がるはず。さもなければエセ通だ!とまで断言できるほどの名実ともに最高クラスの作品であると言える。まさにシミレーションRPGのドラクエとも呼べる存在であり、後世の作品でタクティクスオウガの影響を受けずにいられた作品は少ないと思われる。
ストーリーは複雑。内乱に揺れるある国が舞台。大国の干渉。教団の二枚舌。虐殺や暗殺。そういった構成要件が幾重にも絡み合い、反乱軍の一兵として立ち上がった主人公の運命を大きく揺さぶる。
マルチエンディングを採用していて、それぞれでストーリーや仲間がかなり異なってくるのだが、分岐システムは章の終わりの選択肢で変わる単純明快なものになっているなど、プレーヤーを煩わせかねない贅肉部分を完全に削ぎ落としていて、それでも余りあるボリュームの作品となっているのだ。

まずは一番重要な戦闘から。戦闘のバランスは素晴らしいの一言に尽きる。確かに弓が強すぎるとの声も聞かれるが、現実の戦争では多くが飛び道具でやられているので(『センゴク』参照)無茶な設定なわけではない。中盤以降は味方の体力も上がるため非力な弓が邪魔になることは少ないだろう。
召喚魔法が後半の必殺技になる。範囲内の敵に対象ランダムで攻撃するのだが、敵独りしかいないときの召喚は極悪。
ターン制ではなくそれぞれの早さで行動順が変わるウエイトターンシステムを採用しているため、重い装備ばかりするのはまずかったり。さらに行動しないと次の順番が早くなるなど戦略性が非常に高いのである。
敵の反撃も正面より側面、側面より背面、の方が命中しやすく反撃もされにくい。
キャラの高低差も重要で、下からの攻撃はなかなか当たらない。
これらのシステムは一つ一つは大した事ないのだが、全部合わせてなおかつバランスを保つためにかなりの試行錯誤が行われたのだろう。製作者の熱い思いがひしひしと伝わってくる。

続いてキャラクター。この作品には多くの魅力的なキャラが存在していて、彼らはありがちなご都合主義でストーリーに絡むのではなく、自分達の信念を貫いて生きている。従ってルートによっては強敵として、頼もしい味方として関わってくる。中でも最も魅力的なのが主人公の幼馴染みであるヴァイス。王道ルートを選ぶと裏切りに裏切りを重ねて処刑される悲惨なキャラなのだが、別のルートを選択した場合、不幸な生い立ちにもめげない自分の理想の実現のために、主人公の傍らでもっとも頼れる仲間となるのだ。他の仲間もそれぞれがジョブを持っていて、そのジョブをさらに魅力的にする生い立ちを持っているのである。

彼らのそのようなキャラクターをさらに魅力的にしているのが、ジョブシステムである。一部のジョブが強いということも言われるが、基本的にはどれを使うかはプレーヤーの好みに寄る部分が大きく、主人公の職業ですら好きに変えることができる。長期戦を視野に入れてクレリックやエクソシストを大量に投入するのか、速攻重視で忍者やバーサーカーに突進させるのか。補助魔法を使って知略に富んだ戦いをするのか。すべてはプレーヤーの意のままである。お勧めは何といっても補助魔法。特に相手を席かさせるペドロクラウドを使いこなせれば百戦錬磨の軍団が仕上がると言っても過言ではない。
さらに、このゲームでは数種類のモンスターも仲間にすることができるため、その戦略性も非常に多岐にわたっている。彼らは人間ユニットに比べて狙われやすいので、おとりとしてや盾として十分に威力を発揮する。特にお勧めはゴーストである。エクソシストがいない限り死ぬことは無く、魔法の判定も長く、ワープ移動のため高低差も気にならないのだ。戦闘に立たせてどんどん魔法で削っていくのにもってこいである。

次にストーリーであるが、主人公の戦闘の合間合間に戦況が刻々と変化するのが伝わってきて、リアルタイムに内乱の激しさを体感することができるものとなっている。さらに、単なる一人の青年でしかなかった主人公の生い立ちの謎などが次第に明らかにされていく過程は王道のストーリーでありながらも重厚で非常に心を引き込まれるものになっている。必ずしもハッピーエンドとはいかなないが、このゲームで飾らない感動、押し付けられたものではない悲しみや喜びを必ず味わうことができるはずである。
評価は紛れも無く最高。

自分が30代40代になったとしてもプレーできると思える数少ないゲームの一つでもあろう。

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