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愛の流刑地
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読み仮名: あいのるけいち / 英語タイトル: Ai No Rukeichi
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] 2008/06/24
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渡辺淳一原作小説の映画化。
物語の内容自体は単純で、村尾菊治(豊川悦司)は不倫相手である入江冬香(寺島しのぶ)を情事の末に扼殺してしまうのだが、彼の行動について法廷で裁かれていくのだが、その愛の証明を村尾が見つけていくことがメインになる。
が、どうにも村尾の独りよがりな部分が目立ち、自己完結しているだけにすぎない。彼らに関わる周りの人間は正直たまったものでないであろう。彼の容疑について調べていった無意味にセクシーな検事、織部美雪(長谷川京子)のみが自らが不倫しているという共通性からか、彼の言葉に驚き、共感していくことになるだけだ。それは不倫という一つの恋愛についてのメロドラマにすぎず、愛というものについて追求していく奥深さはない。冬香は村尾に対して全身全霊を込めた愛情を開放し、死へと向かうのだが、どちらかというと村尾はそんな彼女に取り残され、罪人として彼女を想いを噛み締めることになるのだが、遠く離れて観ていると滑稽であり、愚かしくさえも感じ取ることができるほどだ。そのこともあり、この作品を面白いと思えるかどうかはどれだけ村尾と冬香の二人に感情移入できるかにかかっている。実際、感情移入できる程度の演技を豊川悦司と寺島しのぶは見せてくれる。
また、演出の上手さとして、入江徹(仲村トオル)と木村文江(富司純子)の証人尋問があるのだが、被害者の遺族である彼らの発言と行動はどれも遺族として同情をさそうようなものはなく、逆に冬香の強い愛情を証明し、村尾の主張を真実として確信させるような方向にもっていってくれる。
冷静に究極の愛についての物語として見るのではなく、欲情の先に行き着いた愛のかたちの一つとして鑑賞するにとどまる作品だ。
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