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読み仮名: がめら2れぎおんしゅうらい / 英語タイトル: GAMERA 2
2007/12/11 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by めたこ 評価履歴[良い:196(87%) 普通:27(12%) 悪い:2(1%)] / プロバイダー: 39923 ホスト:39892 ブラウザー: 3874
前作の成功を受けて作られた本作ですが、個人的な印象は「(前作で)踏み込まなかった部分に踏み込んできた」というものでした。
特に自衛隊の描写については、今までの怪獣映画よりも「格好良く」描かれているように見えました。作戦立案から最終的にガメラとの共闘に至るまで、一般兵士の出撃の場面などの描写と相俟って好意的に描かれていて、一部では「軍国主義的」などと批判されたようです。
(伝聞形なのは、実際にそうした批判を見ていないからなのですが、風聞として聞いたからです。その旨申し添えます)
また、前作のギャオスでは遺伝子操作やオーパーツなどの要素を出し、「怪獣の存在」をリアルに描写していましたが、今作では「宇宙怪獣」のリアルさを追求していたようにも思えます。
VS宇宙怪獣というのは、怪獣映画の定石の一つとも言えます。
旧シリーズではバイラスやジグラが地球侵略に来ていましたが、今作品では「なぜ、宇宙怪獣は地球へ来るのか」という問いに対して、「繁殖のため」であり、破壊活動はその副次的なものに過ぎない(侵略の意図はない)という解答を用意していたと思います。
この設定はとてもリアリティに富んだものであると思います。侵略目的はよく使われる設定ではありますが、例えば地球の資源的価値とか戦略的価値から侵略を試みるという設定は今までほとんどなされておらず、怪獣を出す方便として使われることが多かったように思います。
(そのこと自体を否定するつもりはありません)
本作のようにリアル指向で描かれた作品ならば、侵略という要素を排除した設定は必然でもあったかもしれません。
ところで、人間を捕食するギャオスに対しては、そのこと自体に対する恐怖や憎悪があるからこそ、見る人はガメラに感情移入できるわけですが、レギオンはいわば行きずりの存在です。
なぜレギオンと戦うのか、その解答は、今作でのガメラの「地球の守護者」という位置付けに表されています。
前作ではギャオスに対するカウンターとして人類の味方でもあったわけですが、それはギャオスが自然の生態系を破壊する存在であったためで、ガメラをしてレギオンに立ち向かわせているのは、「地球を破壊する行為を止める」という使命であり、ガメラの巫女であった草薙浅黄が
「ガメラは、レギオンを許さない」
という台詞も、一時心を通わせた彼女ならではのものと言えるかもしれません。
(そうした路線は、完結編である「ガメラ3」でより先鋭的に描かれます)
そうした変遷を経てもなお、今作のガメラの勝利に大きなカタルシスを感じるのは、レギオンが名実ともに強かったから、ではないかと思います。
小型レギオンはガメラでは倒すことができず、成体レギオンもガメラと自衛隊の波状攻撃にも負けず、強力な攻撃を放ち続けました。
そうした強大な敵を破ったからこそのカタルシス。これもやはり、ガメラならではのものと感じます。
かなり質の高い怪獣映画であることは間違いないのですが、個人的な嗜好としては前作の方が好きです。僕か楽しむにはちょっと重過ぎる(ハードすぎる)ような気がするためで、あくまで主観です。
また、冒頭で述べたようにどことなく「国威発揚」的な雰囲気もあるので、軍隊や戦争が嫌いな人には嫌悪感があるかもしれません。
僕の評価は「とても良い」ですが、まだ未見であるなら、ぜひ第一作(平成版のです)を見てください。怪獣映画としては、そちらの方が楽しめるような気がします。
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