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ALWAYS 三丁目の夕日


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2007/11/15 とても良い [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by 634 評価履歴[良い:1425(50%) 普通:558(20%) 悪い:871(31%)] / プロバイダー: 11512 ホスト:11802 ブラウザー: 6342
【良い点】
昭和の時代を懐かしむような光景と、比較的、原作漫画の映画化という作品の中ではかなりの好印象ですし、出演者達も、よく昭和に合わせるように演じられるようになったと思います。

内容も夢多き昭和の時代のそれぞれが抱いていた想いや夢、そして生活の中で、ジンワリし、ホロリとしてくる人情話と、団塊世代の人達の若き日の姿を描いた部分での共感と作風は、昔の日本をよく知らない人にも好印象になったといえそうです。

昔はいろいろと不便だった面もあったけれど、今に比べればみんな生き生きとしていたという部分が描かれ、昔の元気の良かった日本と日本人達の姿が、人間味豊かに、そして郷愁と風情を湛えていたという部分も何とも言えない味を与えてくれるし、酒やビール片手に本作を見ると、ジンワリする印象も高まるのかも知れません。

そういった部分は素直に好感が持てたし、昭和後半世代の人にも共感や、好印象を与えてくれました。

【悪い点】
さすがにこの映画、今の学生世代や、平成生まれの若者達には、さっぱり判らない映画だとは思います。

昔の日本は大雑把な部分もあったのだけど、それでも・・・・・・というのは、現代人の目から見ると、理解できないというような部分も多いのかも知れないし、また、そういった昭和の時代の勉強をある程度していても、判らない面が多いと思います。

「私の若い頃はこうだったんだよ」と言われても、全く判らない面が多いだろうし、そういう部分では、本当に団塊世代中心に描かれ、その世代専用でかつ、限定の映画という印象も無いわけではありません。

また、「この部分はおかしいんじゃないの?」という声も少なからず聞こえ、囁かれているというのもあるかも知れません。

『こちら葛飾区亀有公園前発出所』のような作品にも、そういった両津の少年時代のものは描かれましたが、そういうものに最低限触れていないと、判らない事が多いでしょう。

【総合評価】
昭和の夢多き時代を描いたことと、生活臭が漂ってくる画面とセットは、よく創ったと思いますし、また、映画を描いたことは決して郷愁に走るというものではなく、むしろ「旧きを知って、新しきを知る」というコンセプトが見えてくるし、郷愁に浸るだけではなく、それを明日の活力にするような描き方は、最近の邦画の中ではかなり上手く行ったと思います。

ノスタルジックな懐かしさに触れながらも、「昔はこんな夢が多かったんだ。でも、今はそんな時代なのだろうか?」というギャップと問題点も見えてきます。そして、この映画の中にあるような優しさが無くなった時代だとも。

昔だったら、子供が悪いことをしたらきちんとしかりつけ、子供にやって良いことと、悪いことに、そういった事があったという記憶を植え付けたり、思い出に変わっていったのですが、今の時代では子供をきちんとしつけることよりも自分の仕事を優先して、そんな暇がなかったりするので、子供をしかったりすることは決して悪いことばかりではなく、そういった事で触れあったり、知ったりするのですから、今の虐待のようなものがクローズアップされるような陰湿さがあまりなかったように思うし、そういう今でも参考にしなければならない面もあったと思います。

明日の活力にしてくれそうな内容にしても、そして昔の日本を知りつつ、今の日本を良い国にしていきたいと言えそうなテーマ性とメッセージ性も溢れている作品だったといえそうです。

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