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北斗の拳


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読み仮名: ほくとのけん / 英語タイトル: Fist Of The North Star
注意: これは漫画版。その他メディアのページ
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2008/04/26 最悪 [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by あっちゃん 評価履歴[良い:60(81%) 普通:8(11%) 悪い:6(8%)] / プロバイダー: 18146 ホスト:17897 ブラウザー: 9728
何から話してよいものやら分からない。とにかく言いたいことは「このマンガが駄作で評価は最悪」だってことかな。
後付けに矛盾に安っぽい感動展開。良いところといえば、画力の高さと熱い台詞ぐらい。キャラデザの良いのも救いだろう。
アニメの効果も含め、力強い熱さ漲る台詞や演出など、ネタやパロディに使いやすい作品であるのが、最大の長所だと思っている。

「ひでぶっ!」などのようなザコキャラの最期の台詞は断末魔の叫びと呼ばれるほど、なんらかの人気があるらしい。
だがその凄さや面白みが自分には全く理解出来ない。ザコキャラが死に際に奇声を発してることに何の魅力があるのかが、わからない。というかわかりたくもない。
メチルアルコールの件とかもギャグでやっているのだろうが、まったく何が面白いのかがわからない。
その件というのは確か、おっさんが飲み物と間違ってメチルアルコールをだしてしまって、それを飲んだ人が死んでしまうちょっとした小話である。
それでオチが「冗談じゃねいやい」といった感じのオチなのだが、人が死んでるわけだし、どこら辺で笑えばよいのか、わかりにくい。ザコキャラの殺し方も。
どうも、北斗の拳ってのはギャグをうっすらとまぜこんでいるようだけど、ギャグとしてわかりにくい。自分にとって、北斗の拳のギャグは空気でした。ワクワクしない。

世界観がはっきりいって、微妙。壮大な世界が広がっているわけでもなく、核戦争で滅んだ荒廃した世界。それだけなら、絶望を表していて誉めてやりたかった。
ただ、やっぱりあまり考え込んでないようにみえる。バイクがたくさんあって動いているのに、食糧不足で困っているとかいう設定とか気に入らない。
さらに、食糧不足でありながら、痩せ細った人がいないかわりに、巨人や筋肉質の人がいるのも可笑しいとかしか言えない。モヒカンがやたら多いがくだらない。

登場人物には好き嫌いがありますが、中でもケンシロウは主人公のくせにとてつもなく微妙で受け入れがたいものがありました。
まずなんといっても、四兄弟の中で一番魅力がない。ケンシロウは、次兄・トキを薄めたような劣化キャラにしかみえない。
本当にトキが北斗神拳伝承者になれなかったところは惜しまれます(体積的にシェルターに入れると思うんですがね……)。
悪い点さえなければ、ケンシロウはトキと同等なのですが、悪い点が目に付くので、どうしてもトキの劣化キャラにみえる。
何が悪いかといえば、ケンシロウの考え方が幼く間違っているようにしかみえない。真をいえば、作者の贔屓な部分が目につくのです。
子供に優しいケンシロウは、もちろん良いことをしているわけですから、好感がもてます。だけど、ザコキャラや強敵に対する態度が理解できない。
ケンシロウのザコキャラに対する殺し方は、無表情で、しかも挑発したりするような場面・台詞が多く、本当の正義としては疑問を覚えます。
強い敵に対しては真面目に戦っているのに、ザコキャラだけは容赦なかったりなめきっているので、どうしても人間味・正義感があるように思えません。
悪の根源であるはずのサウザーに対しては最期に情をかけたりするだけに、ザコキャラの扱いの悪さには不満がたまるものです。
まぁ、強敵に情をかけるのには一応理由があるのですが、その度その度にこの漫画は回想をだしたりするので、安っぽいことこのうえない。
よく読めば読むほど、ケンシロウの殺人基準が曖昧なことがわかってくるし、主人公なのにとても感情移入しにくい人でした。憧れも持てない。
罪には罰を、無情には無情、ザコキャラには無様な死がお似合いかもしれない。言いたいことはわかるけど、総合的な見方をしたとき理解はできない。
無口・無表情といったキャラは人間味が感じられなく親近感がわかないし、ケンシロウは怒りに任せたり力に頼ってるような場面も見受けられるし。

基本的に、好きなキャラはジャギやジュウザぐらいですね。
ジャギは一番悪役らしく他の悪役と違って最期まで悪一色で醜く執念深く貫き通していてとても良い意味で悪役でした。
ジュウザはジュウザで最期までジュウザらしく愉快なところを貫いていってくれたことが良かったです。
シュウさんも頑張ってたので好きです。(ただ直後のサウザーの話がめちゃくちゃ気に入らない。サウザーは悪役のまま死んで欲しかった)
数少ない女性陣の中では、一番マミヤが良かった。ただ、実はユダの刻印があるところの設定とか後付っぽくて気に入らない。
リンとバッドは数少ない子供キャラで良かったです。ケンシロウがリンを助けてあげる最初は感動させられるものです。
バッドの指摘などはどれも正しく、ケンシロウの行動が素直に良いものに思え、バッドはとても良い子供でした。

もっとも悪役たちは、後付設定や度々だされる安っぽい回想があるので、あんまり気に入るような人物はいません。
特に、サウザーやユダやラオウの死ですが、その場で考えたように“回想"を出すので、“同情させよう"としてるようですごく薄っぺらい。
前述にも少し触れたことですが、容赦なく殺されるザコキャラのことを考えると、強いキャラの最期を美化しようとするのはいただけないです。
あまりにも有名なラオウの「わが生涯に一片の悔いなし!!」の台詞は名台詞とさえされますが、死を美化してるだけにしかみえない。
サウザーの最期だって、理屈にならない説明で、血が溢れだしたとか崩れだしたりとか、“感動させよう"とするのが目に付き素直に楽しめない。
実はアミバだったって云われても、そんなキャラはいなかったし、無理ありすぎで、後付らしく、全く驚けないし面白みがない。

ラオウ死後に矛盾点が多いと言われるみたいですが、特にシンとユリアのところで感じ、物語に底の浅さを感じます。
第1に、あの世界観で、本物そっくりの精巧な人形があるのは、どう考えても御都合主義。世界観をろくに考えていない証拠。
まして、どう考えても悪役だったのに、シンが実はジャギに唆されただけってのは、どう考えても納得いきがたいものです。
ユリアが実は生きてたってのは、いかにもな決定的な後付けにしかだし、強引すぎるのが目につきます。
……あのときシンは、ケンシロウの背後にザコキャラが来たときニヤッと笑ったし、ユリアの死に号泣していたくせに……。へんでしょ?
読んだ人なら普通わかると思うが、ユリアやシンは、ケンシロウにとって重要な位置づけの人物であり、こう矛盾があっては興醒めしていく。

設定や作風も文句ありあり。「死兆星」という小道具や「目をみればわかる」とかいう台詞も抽象的で飲み込めない。理屈がないのに、格好つけすぎでださい。
結局、バトル描写とか6割がた画力に保たれているだけだし、敵さんにも主人公にも魅力を感じていないので、あまり燃えるようなものではありませんでした。
ザコキャラとの戦いなんてケンシロウのほぼ1人勝ちのようなものだし、北斗神拳とかあまり設定が上手に使われているとは言い切れないし、煮え切らないバトルでした。

ラオウ死後は、特に自分はそれまでに思い入れがないので「蛇足」とか何も思わなかったです(蛇足なのでしょうが)。
変わったことといえば、リンとバットが成長して性格がかなり変わったこととか。
また後付設定(実は双子とか)がたくさん出てきた事やパワーインフレというかちょいとばかし無理のある技が増えたような感じぐらい。
やってる内容のレベルは、ラオウの生前も死後も大して変わらない。元斗皇拳や天帝が出てきたこととかが大きな変化でしょうか。
自分にとって、ラオウの死後なんてあってもなくても評価は同じ様なものなので、特にここではあまり触れません。あんまり読んでいないし。
書きたい気はあるのだけど、読む気がおきないの、書けない。いつか修正という形で書くことになるのだろうけど。

総評
欠点が多すぎるのも含め、文が長くなってしまったのでまとめます。
キャラ自体とかはとても良質ですが、連なった1つの漫画としてみたとき微妙。話にもキャラにも一貫性が薄い。最初はよくても、読み進めるたびにつらくなる。
後付展開の強引さや矛盾を残酷な描写や熱い台詞で結局誤魔化してるだけなので、子供騙しで仕方がない。
ケンシロウの殺し方や断末魔の叫びは笑えるらしいが、人が死んでる以上まったくそうは思えない。
悪役が最期にきて、回想を急にだして、美化するのが気にくわない。
ザコキャラは容赦なく殺されるのに、凶元であるボスキャラは情をかけられることがしばしば。強弱差別。
そもそもケンシロウの破けた服は、いつ戻っているんだろうか? (流石に酷かな。だけど、そうゆう理屈を無視した演出が狡猾的)
週刊少年ジャンプ連載とあり子供向けだし、ケンシロウが悪を倒してゆくので、ヒットしたのも良く分かります。
名作はいつまで経っても色あせない名作だと思うが、この作品は後付におまけに矛盾が目障りな漫画なので決して名作とは言えない。
ネタとしては、なかなか便利な代物だけど(やっぱり1つ1つの演出は激しいから)。そこは良い点かな。
自分の意見は、dij さんの意見とだいぶ被るところがありますので、どうぞそちらも参考になられると自分の言いたいことが分かりやすいと思います。
2008/04/27 悪党の死に様を見て最初は笑いましたが、後から「これでいいのか・・・?」と思うときがあります。後悔に似た感情です by SSP

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