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仮面の忍者赤影


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読み仮名: かめんのにんじゃあかかげ / 英語タイトル: Kamennoninja akakage
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2008/03/09 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by 在原健太郎 評価履歴[良い:86(79%) 普通:16(15%) 悪い:7(6%)] / プロバイダー: 12232 ホスト:12154 ブラウザー: 7590
67〜68年に放映された特撮忍者時代劇。時は戦国時代。長浜城主木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)は琵琶湖の江南で発生した怪しい宗教`金目教'を捜査すべく、竹中半兵衛に命じて飛騨忍者赤影・青影を呼び寄せる。`金目教'の正体は農民たちを操って天下を我が物にしようと企む甲賀忍者群棟梁`甲賀幻妖斎'とその配下`霞谷七人衆'だった。その陰謀を阻止するため赤影は仲間の青影・白影とともに甲賀忍者たちに挑む。

今から40年前の作品で、カラーテレビが一般に普及した頃「ウルトラマン」等と同時期に作られました。戦国時代を舞台にしているのに巨大ロボットは出てくるは、UFOは出てくるは、怪獣は出てくるは、はたまた赤影たち忍者は空を飛んだり嵐を起こしたりと特撮とはいえ時代劇の常識を遥かに通り越した作品です。でもその計り知れないパワーが本作品の持ち味で、それに加えて伊上勝氏の行き詰るストーリー展開がより話を盛り上げました。主演の赤影役の坂口祐三郎氏は顔立ちのいい青年で主役としてはまってましたけど、忍者なのにあの7*3分けにはちょっと引きました。青影は愛嬌があり無鉄砲な少年わんぱく忍者というイメージを役の金子吉延氏が存分に発揮していました。鼻に手をつけて「だいじょ〜ぶ!」は当時子供たちの間ではやったそうで、なかなかユーモアがあってよかったです。白影はベテラン忍者という感じで、役の牧冬吉氏がその渋い味をよく出していました。

第一部『金目教編』は作品の中では一番ましな感じかなあ。宗教で人心を惑わして天下を狙うというのはいかにも悪の陰謀という感じがします。敵の`霞谷七人衆'の技がよかった。蟇法師は忍者作品では十八番である`巨大ガマ'使いだし、傀儡甚内も忍者では十八番である`顔盗み'や人形をコマンド化させたり、夢堂一つ目は自分の目を妖術巨大化させたり等、特撮ならではの秘術を駆使させ、それに加えて巨大ロボット`金目像'や巨大独楽を使って攻撃してきたり、一方の赤影たちは空を飛んだりしたりしたけど戦法は正統な忍術で応戦、それによる激しい忍術バトルが白熱して見応えがありました。でも赤影・青影が張り紙に忍び込んで「こんばんは!」「赤影参上!」と紙の上の口が動きながら言ったり、敵アジトに忍び込むのに青影を浮かせて番人の目を欺いたり等、忍術合戦の激しい闘争の中で和みのあるギャグを入れたりもして、その辺りの演出がなかなかよかったです。甲賀忍者群棟梁`甲賀幻妖斎'の役天津敏氏の渋く眼光の鋭い顔がいかにも悪の棟梁という雰囲気を出していて非常によかったです。

第二部『卍党編』では死んだと思われた`甲賀幻妖斎'が新たに`うつぼ忍群'を率いて3つの鐘に隠された超エネルギーを狙うという話で、新たに`大まんじ'という空を飛んだり海をもぐったりできる万能UFO型円盤が登場します。新たな`うつぼ忍群'も`霞谷七人衆'に負けない忍術の強兵たちで、空や海を孕んで死闘を繰り広げます。しかし彼らがつけている水中用マスクは何か頂けなかったなあ。超エネルギーとは人工太陽を造っているところをみると核エネルギーなんでしょうね。でも最後の地下に楽園があるっていうのは話がぶっ飛んだ感じがします。最後`大まんじ'の爆発で幻妖斎をはじめ甲賀忍群は全滅しますが、どうせなら超エネルギーの爆発にすればよかったんですがね。

第三部『根来編』からは怪獣ブームに託けて、2話1匹ずつ怪忍獣が登場します。悪の君主夕里弾正による京都の反乱を鎮圧するために織田信長は岐阜城から出発するが、弾正の雇った根来忍群棟梁`暗闇鬼堂'率いる`根来十三人衆'が信長暗殺に暗躍する。本編は主君信長とそれを護衛する赤影たちの大道中もので、京都に行くまでの道に根来忍者たちによる怪忍獣等を使った罠や仕掛けをどのように打ち破っていくかがポイントで、展開としては一番スリルと面白さがありました。でも13人も出すから一・二部のように忍者同士の戦いが毎回1回限りですぐ終わってしまい、むしろ怪忍獣との戦いのほうが主流になってしまったのがちょっと頂けなかったかな。甲賀忍者たちに比べると根来忍者たちは地味な感じで印象に残っているのが棟梁`暗闇鬼堂'以外ないですから。
因みに第一部からこの三部までは英語訳にしたものが作られ、アメリカでも放映されたそうです。でもこれを見たら根来忍者たちは怪獣使いだと誤解されるかもしれませんね。(実際の根来忍者は銃器・火薬の専門だったそうです)

第四部『魔風編』も前回に引き続き、怪忍獣主流の内容です。赤影たちの故郷・飛騨の影一族に伝わる`黄金の仮面'には莫大な黄金の秘密が隠されていて、それを狙って`魔風雷丸'率いる`魔風十三人衆'たち魔風忍群が飛騨の里を襲撃。赤影の父で影一族の棟梁`影烈風斎'は仮面の秘密を知る青影の姉`陽炎'を黒影・紅影に託して脱出させるが、魔風忍群の策略によって陽炎は捕らえられ、以後赤影たちは陽炎を追って戦い続ける。前回の`根来十三人衆'はほとんど1回限りの活躍で終わったのに対して今回は`魔風十三人衆'の雲間猿彦が裏切ったようにみせかけて赤影たちと同行する形になっています。最初はスパイの役割を果たしていましたけど、正体がばれてからは本当に裏切って、しかも最後は赤影たちのピンチを救って息絶えます。それも運命を分けた弟の犬彦を自ら刺し、それによって自分も死ぬ運命になってしまうんですが、自分の命を賭けて赤影たちを救おうとした心意気にはとても感銘を受けました。この猿彦の他に`ががら'を青影に託した口無水乃と鬼丸の父・引導坊が魔風を裏切りますけど、彼らのほうが飛騨一族たちよりよっぽど赤影たちの役に立ちましたなぁ。
だけど本編は最後がよくなかったです。`黄金の仮面'には黄金の在り処は記されてなく、不思議な力が宿っていました。ある呪文をすると巨大化して敵を葬るパワーを発するのです。雷丸率いる再生怪忍獣たちをあっという間に消滅させてしまい、雷丸の化身怪忍獣じじごらも倒してしまいました。それなら飛騨の里から逃げないで最初から使えと言いたかったです。それなら多くの犠牲を払って何のために逃亡したんでしょうか。あの`黄金の仮面'が赤影と合体して巨大化するか無敵の力を身に付けるかにすれば納得いったんですが。それに最後じじごらが雷丸に戻るシーンも強引です。雷丸がじじごらになるシーンもなかったし、もしかしてじじごらが雷丸の本体だったとでも言いたかったんでしょうか。まあその辺りをうまく伝えられなかったのが残念です。せっかくそれまでのストーリーは非常によかったのに、最後の最後で躓いてしまいましたね。

40年前の作品ですから、ピアノ線が見えたり合成が下手だったりと特撮技術は今と比べるとまだまだでしたが、内容は非常に熱く出演者の演技もよかったし、作品としての出来は非常によかったと思えるので、私の本作品に対する評価は【最高!】です。今みても面白いと思うし、こういう熱い内容の特撮時代劇は今ではもうお目にかかれなくなってしまったから非常に貴重だと感じてかす。
因みに第二部に出てきた`大まんじ'のような兵器は戦国時代には存在していたそうです。空は飛べませんが、海上擦れ擦れで敵の船を攻撃したと伝えられてますから、本作品のものは総て想像ってわけではないんですね。

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