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鉄人タイガーセブン


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読み仮名: てつじんたいがーせぶん / 英語タイトル: Tigerseven

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2007/09/23 最高! [編集・削除/削除・改善提案/論客限定表示/]
by 在原健太郎 評価履歴[良い:85(79%) 普通:16(15%) 悪い:7(6%)] / プロバイダー: 43128 ホスト:43080 ブラウザー: 4184
「スペクトルマン」を製作し、第2次怪獣ブームを生み出したピー・プロダクションが、妖怪ブームが来ることを予測して製作されたのがこの「鉄人タイガーセブン」である。
物語は滝川博士率いる滝川探検隊がサハラ砂漠のムー原人の墓を掘り起こしたことに始まる。1万4千年前に人間との戦いに破れサハラ砂漠に封印されたムー原人は、脳髄になりながらも行き続けたムー大帝とともに自然の力を蓄えながら人間に対する復習の機会を伺っていた。そして滝川探検隊が訪れたときにその活動を開始する。滝川博士の1人息子・滝川剛は父の安否を気遣ってサハラ砂漠まで追ってくる。だが砂原人スナウラミによって剛は心臓を攻撃されて倒れるが、ミイラ蘇生用の人工心臓SPによって一命を取り留めた。博士は剛に古代エジプトに伝わる正義の鉄人`タイガーセブン'のペンダントを託す。だが墓場に入った滝川博士たちは生き返ったムー原人たちに殺害されてしまう。ムー一族はギル大使の下、自分たちの存在を知る高井戸博士たちをも攻撃する。マグマ原人カエンジンによって絶体絶命に追い込まれた時にタイガーセブンが現れ、原人を撃退する。剛は父と仲間たちのためにタイガーセブンとなってムー原人と戦うことを誓う。

ムー原人たちはまるで外国映画に出てくるような等身大の怪物のようなリアリティーのあるものが多く、博物館のミイラが突然生き返って警備員を襲うミイラ原人、川から突然出てきて子供や釣り人を襲う半魚原人アマゾンX、液体状になって攻撃してくるオイル原人、美女に化けて暗殺を狙うへび原人、触れる者を感電死させるエレキ原人等、見てるほうもハラハラするような展開で怪奇ムードの高い作品に仕上がっている。しかも世間の人々はムー原人の信じていないために、原人たちが人知れず襲ってくるという恐怖な展開が味を出している。
この作品のヒーロー`タイガーセブン'はそれまでの有名で周りからちやほやされるヒーローとは打って変わって、世間に認められることのない孤独な戦いを強いられる悲劇の宿命を背負ったヒーローである。九死に一生を得た剛だが、復活したムー原人は人々への侵攻を始め、それを阻止すべく戦う宿命を背負う。しかも世間はムー原人を馬鹿げた話だといって一向に信じてもらえず、父の知り合いである高井戸博士と研究所の仲間だけで立ち向かわなければならなくなってしまう。剛はその仲間たちにもタイガーセブンの正体を秘密にしなければならず、「肝心な時にいつもお前はいない。」と罵倒を浴びせられるのもしばしば。剛が戦うのは父の敵を討つのも目的だが、人間の心底にある正義感が動かしているのだろう。悪いことをするやつが許せない。普通に誠実に生きている人たちを救いたい。そういう想いがあるからこそ、周りが知らなくとも、自分に得るものがなくとも戦い続けられるのだろう。だがそれでもなかなか総て思い通りにはならず、後輩で彼を慕っていた池田美波は殺されるし、ある人物をタイガーエネルギーで蘇生してたにもかかわらず噛み付いていたと誤解されて後ろから刺されたり、オートバイで変身した時に子供をはねてしまったりと、孤独の戦い故にいろんな苦悩も付きまとう。正義の鉄人になっていてもその元は滝川剛という人間であり、人間だからこそこういう試練を背負わされるものなのだろう。つまり人間として生きることの宿業というものを教えているのだと私は思う。子供番組とは思えないシリアスな内容だが、これをみたら人として生きることに苦悩がつきまとうが、それでも正義を貫かなければならないという大切なことを教えており、それがこの作品の味である。

だがこういう重苦しい雰囲気のせいか、26回(半年)で終了したのが残念でした。
最後、剛は自分に生み込まれた人工心臓が限界に近づいていることを知り、戦いから抜け出そうとします。いくら戦っても何も得るものもなく、自分の命も限られてしまうという状況になってしまったために戦いを放棄するわけですが、これも彼が人間だからこそ陥るべき苦悩というものでしょう。だが高井戸博士が単身でムー原人に立ち向かって行き、殺されたことを知った剛は逃げ出していた自分を恥じ、仲間の前でタイガーセブンに変身して見事ギル大使率いるムー原人を壊滅させます。だが死期が近づいた剛は一礼をして去って行きます。結局滝川剛はサハラ砂漠で命を落とし、人工心臓で蘇生したときにすでに限られた命だったわけですが、それを正義のために人々の幸せのために捧げました。これこそ真のヒーローではないかと私は思います。この作品は命の大切さとあらゆる苦悩に立ち向かうことに人としての価値があることを教えています。最近苦悩によって自ら命を絶つ人が多いですけど、本作品をみたらそういうことがいかに愚かなことだということに気づくでしょう。
そういうことで、この作品はストーリーを通して、いろんな大切なことを教えていると思いますし、それ故によく仕上がったものになっていますので【最高!】と評価します。
2008/02/19 こういうストイックで尚且つ人間味のあるヒーローは現在では、ほぼ見られなくなってしまったのが残念ですね。 by 十傑集

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